この記事は2023年6月18日 ver0.13.0.5.23399 時点を基に作成しています。
この記事の対象は初心者向けに記載をしているつもりです。
買ったばかりで武器の種類とかよく分からない、システムに慣れてない、何を注意していいか分からないといった方向けに作成しました。
初心者さん、もしくは序盤は特に中古武器を利用する頻度が高くなります。その際に私が注意した方がいいかなと思った内容をまとめようと思います。
はじめに
この記事内ではScavから奪った、またはScavでレイドして戻ってきた装備をそのまま使う、フリーマーケットで耐久値の減った比較的安価な武器を入手した場合のものを「中古武器」とあえて表現します。(トレーダーから買ったものやクレート、直接沸きで入手した武器ではないもの)
タルコフ界隈では通じないのと思うのであくまでこの記事の中でのお話で分かりやすい表現として使用しています。
見るべき点
序盤などは光学機器(サイトやスコープ類)が入手しにくかったり、資金的に毎回調達するのが難しい場合がでてきます。その場合は大抵アイアンサイトのみでプレイすることになると思います。
しかしながら、このアイアンサイトは他のゲームであればついてて当たり前、外れない物のイメージが染みついている人が多いのではないかと思っています。
本来撃合いを目的とするゲームでは考える必要のない要素ですが、タルコフでは武器の分解が出来ます。そのため武器のパーツ類が多くあります。
このゲームのアイアンサイトは武器によって着脱可能なためレイドに行く前に使う武器をしっかり確認しましょう。
例えを出して説明していこうと思います。
<例:AK-74M>
以下にスライドして比較するタイプの画像を用意しました。
左側が本来の状態、右側が何かを取り外した状態です。
何を取り外ししたか分かりますでしょうか?
答え:外したものは「リアサイト」です。
アイアンサイトは以下の2つで構成されています。
- フロントサイト(照星):銃口付近についてるやつ
- リアサイト(照門):体側に近いやつ
サイトを覗いて照準を合わせると以下のような状態になります。(以降ADS:Aim Down Sightと記述)
リアサイトの切り欠きとフロントサイトの小さいでっぱりが合わさったところが狙っているところになります。
そのため、どちらかが欠けると正しく照準できません。
そんなことFPSやったことある人間なら当たり前すぎて今更何言っているのか?と思う人がいるかもしれませんが、銃自体をよく知らない人からすると罠なところがあります。
以下はリアサイトを取り外しした状態のAK-74Mです。
ADSすると以下のようになります。リアサイトが外れることを知らないプレイヤーは狙っている先を見るのであまりアイアンサイトに意識を向けないと思います。
そのため銃をよく知らないプレイヤーはこの画像ではちゃんとターゲットを狙えてると思っていますが、実際には正確に狙えてない状態になってしまいます。
大体狙う左右方向はあってくれるのですが、上下の方向は正直分からない状態です。
しかし、銃をよく知らない人はリアサイトの形なんかどうでも良くて知らないのでそもそも問題が起こっていることに気が付きません。
ゲームのつくり的にはいきなり極端に当たらなくなるというわけでもないですが、HSなど部位を正確に狙おうとすると非常に当てづらくなると思います。
止まって冷静に射撃する場合であれば初心者でも数十発撃てば、何とか30,40mくらいは当てられるかもしれませんが、実際には移動しながら射撃したり、フルオートで乱射したりと冷静ではないシーンが多くあると思います。冷静に狙っても当てづらくなっているのにそのような状態ではなお弾を当てられるとは思いません。相当近距離でもない限り非常に厳しいと思います。
なので、そもそもこのような状態の武器をつかまされたりしないように知っておきましょう。
フロントサイト、リアサイトのカスタム枠
先ほどから説明しているフロントサイトとリアサイトは着脱可能な場合、武器のカスタム枠にちゃんと枠が用意してあります。
以下は参考例としてMosinを用意しました。
本来はフロントサイト、リアサイトともについた状態ですが、あえて外している状態のものを載せています。
赤枠のところにフロントサイト、リアサイトが本来ついています。
先ほどのAK-74Mはリアサイトのみ現状着脱可能なのでフロントサイトの枠はありません。
過去に「2022年2月9日 AK分解できる可能性が浮上」という記事がありました。いつかはAK系の独特な形をしたフロントサイトなどもっと変更できるようになるかもしれませんね。
(アイアンサイトを使うかは別の話ですが)
上記2つの武器ではデフォルトでアイアンサイトがありますが、武器によっては初めからアイアンサイトがついていないものもあります。光学機器(サイトやスコープ)を使う前提であれば別に問題は無いと思いますが、「お金ないから拾った銃をとりあえずそのまま使う」というのであれば気を付けたほうがいいでしょう。
以下は参考例としてMDRを用意しました。光学機器やアタッチメントをつけやすくするため、一直線上に長いピカティニーレールが用意されていますが、アイアンサイトがありません。
このままMDRを使うと正直どこ狙ってるのか全く分かりません。
逆に着脱可能な後付けアイアンサイトが初めからついているものもあります。
以下はSR-25を新品で入手した際の状態のものです。
先ほどのMDRと似たような感じで上部は直線状に長いレールが用意されていますが最初から後付けのアイアンサイトがついています。
このようなものであれば、そのまま使っても正確な射撃ができます。
上記で紹介している後付け可能なアイアンサイトは最初から購入できません。注意しましょう。
(恐らく序盤からアイアンサイトを優先的に好んでつける人はほぼいないでしょうが)
余談:後付けのアイアンサイト関連
今回の記事の本題とは話が少しそれますが、先ほどのMDR等は後付けのアイアンサイトなどで照準機能をつけることが出来ます。(誰もアイアンサイトを使いたがらないと思いますが)
後付け可能なアイアンサイトは起こしたり倒したりできるものがあります。
EFTに実装されている後付けのアイアンサイトも一部このタイプのものがあります。
ゲーム内では後付け可能なアイアンサイトがついている場合、後から光学機器を取り付けると自動的にアイアンサイトが畳まれます。光学機器を覗いたときの視界の邪魔にならないようになっています。
以下は光学機器を取り付けた場合の畳む機能があるアイアンサイトの動きを比較したものです。
以下画像のスライドを動かすとアイアンサイトの動きが確認できます。
画像の左側が光学機器無し、右側が有りです。
アイアンサイトの状態 | 光学機器の有無 |
起きている | 無し |
畳まれている | 有り |
この機能のおかげで何も意識することなく光学機器を取り付けた際に覗きやすくなります。
今度は逆に畳む機能が無いアイアンサイトについてです。
ゲーム内ではそれなりに出番のあるADARなどは拾うとよくこのようなアイアンサイトがついています。
このアイアンサイトは畳む機能は無いので光学機器を取り付けた際にサイトが非常に覗きにくくなります。ものによっては全く前が見えなくなります。
以下の画像は左側が光学機器無し、右側が光学機器有りの比較画像です。
以下の画像はアイアンサイトと光学機器を同時に取り付けた際の視界です。サイトの下側がアイアンサイトで見えなくなってサイト内で見える視界が狭くなっています。
レイド中Scavなどが持っているよく見る組み合わせだと以下のようになります。
このサイトはScavがADARとの組み合わせでよく持っているサイトです。
とてもじゃないですがものによってはサイトが全く見えないです。
組み合わせに注意しましょう。
じゃあ「最初から全てアイアンサイトを外せばいいじゃないか」と思うかもしれませんが、中にはバフがつくものがあります。例として先ほどのSR-25に最初から装備されているアイアンサイトはフロントサイト、リアサイトにそれぞれErgonomicsが+1ずつ上がります。両方つけるとErgonomicsが2上がります。
M4系統などを極限まで色々カスタムをする際につけたりもします。
ただし、すべての後付けのアイアンサイトにこのようなバフがあるわけではないで注意しましょう。
使う前に注意が必要な武器やポイント
初心者や序盤で入手しやすく使う頻度が高そうな中古武器のアイアンサイト周りと、個人的に注意した方がいいかもしれないポイントを合わせて以下に5つ書き出してみました。
<1:Mosin系統>
ボルトアクション系のタスクなどでお世話になる機会が多く、弾全般がそれなりに強い為Scavが装備している際に持って帰ったり、フリーマーケットで最安のボロボロMosinを調達する機会が多かったりすると思います。
ただ中古にはリアサイトが欠品していることが多々あり、いざレイドに持っていくとADSしてもどこ狙ってるか分からない時があります。フリーマーケットでの購入時やScavで持って帰ってきた中古武器を再利用する際は一度チェックしましょう。
チェックは簡単です。武器をダブルクリック(連続して2回クリック)すると武器の詳細ウィンドウ以下の画像のように表示されます。
表示されたら赤枠の中をクリックしたままマウスを動かすとモデルを回転させることが出来ます。
マウスを下方向に移動させるとアイアンサイトが見えるので簡単にチェックすることが出来ます。
先述しているアイアンサイトのカスタム枠を見てもいいのですが、武器によって場所が異なり探すのが手間なのでこのやり方をしています。
特にフリーマーケットで入手するときには注意です。
私はワイプ直後の期間あたりに意図的にフロントサイト、リアサイト両方を外し、時には弾倉まで外して最安で出品します。素の状態で使用することを目的とした人は何もチェックしないまま使用すると、まともにリロードすらできないものを持っていくことになります。
パッと見で分かりにくいのはリアサイトなのでこれだけを外す場合もあったりします。
特に銃に詳しくない人は知り合いにおすすめされた名前だけを見て使用したりすると思います。そういった初心者さんは準備段階で弾をドラッグ&ドロップで6発まで装填したつもりが1発しか入っていなかったり、アイアンサイトがどんな形をしているかなど知らないばかりにリアサイトが無いままレイドに出たりすることになります。
戦闘でまともに使えないので死亡する可能性がさらに上がります。
勝負はレイドに行く前から始まっているのです。
ちなみにこのMosinのフロントサイト、リアサイト、弾倉は全てPrapor LL1から購入が出来るので気づいた人は手直し出来ます。
極稀にレイド中Mosinを使って他のPMCに倒された後リアサイトだけ抜いて持って帰る嫌がらせがあったりします。
保険で帰ってきたMosinをそのままレイドに持っていくと当然リアサイトは帰ってきていないので正しく照準が出来ません。
もっと軽度な意地悪だとアイアンサイトがバラバラにされて保険で戻ってきます。付け忘れると痛い目を見ます。
一度手を離れた武器は信用できないのでチェックしましょう。
(※モ神をばらす輩は何か起こるかもしれません。実施する際は覚悟を決めてください。)
<2:SKS類>
こちらも序盤に使用する機会が今までは多かったと思います。2022年12月28日から始まった今シーズンで7.62x39mm PSが序盤から使用できなくなりました。そのため序盤に限っては少し微妙になりつつありますが、それでもまだ根強いユーザーがいると思っています。
これもScavがよく装備していたりしますが、リアサイトが欠品していることが多いです。TLで流れてきた初心者さんの配信をちらっと見てたりすると金欠PMCがリアサイト欠品のSKSを使っていることがたまにあったりします。他にも見えていないだけで使っている人いるのではないでしょうか?
SKSはフロントサイトが取り外し出来ないので心配するのはリアサイトだけで大丈夫です。
欠品しているリアサイトはJeager LL1で調達できるので序盤からでも安心して手直し出来ます。
<3:VPO-209、(AKM類系統) and AK-74系統>
こちらもScavがよく持っているのを見かけます。こちらはリアサイトのみ取り外しができます。
Scavが装備しているのを見ているとリアサイトがよく欠品しています。
VPOはフルオートできませんが、セミオートで比較的ストレスなく射撃することが出来るので中古または、鹵獲品を序盤に使用する人も多いと思います。
こちらもリアサイトはJeager LL1から入手できるので欠品していたら手直し出来ます。
<4:Vector類>
これはアイアンサイト関連というより個人的な注意喚起なのですが、アイアンサイトではなくピカティニーレールを注意しましょう。
理由は簡単です。私がパッと見で見えない右側のレールを取り外してフリーマーケットに流したりしているからです。たまにアンダーレールも外しています。
購入者はグリップも素早く取付できません。右側はライトやレーザーも付けられません。特につける位置にこだわる人にとっては最悪です。
完全な嫌がらせです。
先ほども記載しましたが、自分で手に入れた新品またはトレーダーから直接購入したもの以外は信用できません。チェックしましょう。
私も過去に引っかかりました。
この手の銃はアイアンサイトが標準でついていたりしますが、この武器を運用する多くの人は光学機器を取り付けしていると思うのでアイアンサイトに関しては言うことが無いと思います。
ただ、購入時や運用する際はちゃんと武器のチェックをしましょう。
<5:ハンドガン類>
ここでは参考例として5-7を持ってきています。説明したい対象としてはアイアンサイトが取り外し可能なハンドガンです。
ハンドガンの中にはアイアンサイトが取り外し出来ないものもそれなりにあります。
Scavから奪ったハンドガンはアイアンサイトついていることがほとんどですが、フリーマーケットで購入する際は注意が必要です。
ハンドガンを使うユーザーなんてほとんどいないと思いますが、人によってはハンドガン縛りで1レイドの成り上がりチャレンジをする人もいます。
強力な5-7を多用する人もいることでしょう。
それくらいの人たちはゲーム理解度の高い上級者たちが多いと思うのでスタッシュ画面のパーツの抜けた武器の微妙な形の違いも見抜くと思います。
が、そうではない人たちもいると思うので記載します。
以下はスタッシュ画面において5-7のアイアンサイトを外したものと付けたものの比較画像です。
アイコン表示は2マスなので見ようとすればそれなりに違いが見えます。
しかしながら、正直ぱっと見では分かりづらいです。
アイアンサイトを外すと全体的に表示する部分が減るのでアイコンに写る銃が大きくなります。このかすかな違いで気づく人もいると思います。
ただ、フリーマーケットの画面上だと以下のようになっておりスタッシュ1マス分の表示になってしまいます。普段からこのことを意識していないとこの表示画面ではアイアンサイトが外れているか確認するのはちゃんと銃の詳細を開かないと気づきにくいと思います。
多くのフリーマーケット出品者は優しいのでマガジンを抜く以外はほとんどいじらずに出品されていますが、私は意地が悪いのでたまに抜いて出品します。特にリアサイトを抜いても気づかれにくいです。
大概は最安で出品していれば何もチェックしない人が買っていくのですぐ売れます。
勝負はレイドに行く前から始まっているのです。
最後に
今回は中古武器の注意点をアイアンサイト中心にお話してみました。
中古武器の信用の無さが伝わっただけでもOKだと思います。
この記事を読んだ初心者さんはラッキーだと思います。
ただでさえ中古武器は耐久度が減っています。射撃精度が悪くなっていたり、動作不良を起こしやすくなっています。
それに加えて正しく照準できないなんて最悪です。
初心者さんがScavから奪った武器をPMCで使う際ちゃんとアイアンサイトがついているか確認するだけでもトラブルは減ります。特にレイドは戦闘がメインになることも多いです。「先撃ちでScavとの戦闘になったけどADSしても正しく狙えないから弾が当たらずに反撃にあって死んだ」など、つまらない死に方を減らすためのポイントの1つだと思います。
もちろん今後のチェックをする癖をつけることで武器のカスタムをした際の忘れ物やミスが減ることでしょう。
余談では後付け可能なアイアンサイトにはErgonomicsが上がるものもあると記述しました、例として挙げたもの以外にも同様な性能を持ったものがあるので探してみてください。
また、今回は記事中に詳しく書きませんでしたが、耐久値の減った武器は動作不良や射撃精度が落ちます。このことは以前どこかの記事にしたと思うので初心者さん向けの記事を探してみてください。
また機会がありましたら、新しい記事を書き起こしてみようと思います。
今回の記事のようにしっかり作りこんで説明しようとすると画像など数十枚準備するのが大変でしたが、言いたいことが大方言えたと思います。
初心者さんは覚える事や注意することが沢山ありますが、1つずつ頑張っていきましょう!
何度も言いますが、「勝負はレイドに行く前から始まって」います。
味方には非常に優しい人が多い印象を持っているタルコフ界隈だと思いますが、敵には鬼の形相で切りかかる薩摩武士も居れば準備段階で妨害する工作員までいます。
気を引き締めて少しずつ前進していきましょう。
今回はここで締めようと思います。
以上です。